多古の祇園祭は、毎年、7月25,26日に行われます。江戸時代から続く祭りで、お囃子の音とともに4町から繰り出される雅な山車の上では芸姑さんが舞い、若者たちは踊り夜空には花火が打ち上げられ、暑い夏の夜を飾ります。
また、7月26日、八坂神社祇園祭礼当日、神社前の仮設舞台で奉納される舞が「しいかご舞」です。
「しいかご舞」は千葉県指定無形文化財に指定されています。
この神事のはじまりは不詳ですが、使用されている猿の面の箱書きに、「天明元年(1781年)」の年号があるところから、江戸中期からと推定されています。
舞は、氏子三町(本町・新町・仲町)から選ばれた若衆が、猿・獅子・鹿・まんじゅう(雨蛙)などの面をつけ、笛の調子に合わせて、足を踏み鳴らして手振り身振りで踊る極めて素朴なものでありますが、迫力と伝統が感じらます。
三方に太縄を張った十数メートルの大柱(津久舞柱)に猿面をつけた年番町の若衆が登り、大柱(津久舞柱)の上で繰り広げられる芸は圧巻。
最後に取り付けられた扇子を落として終わりとなります。
これは、豊作、悪病退散、子孫繁栄の願いをこめた農民の神への奉仕です。
祭礼当日は佐原囃子に合わせ、四町の山車が引き回され万余の観客で賑わいます。
開催日時:7月25,26日
会場:千葉県香取郡多古町内
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